ビルとしては評価しづらい・・・
お洒落なビルはストライクゾーン外なのだけど。
オブジェとしてはありだよね。
ぽこぽこプクプク。

先日、Googleトップが「マグリット生誕110周年」だったので、懐かしくなった。
中学生の時、美術の時間に模写したのは「ピレネーの城」だった。
それからしばらくハマって、部屋には長いことポスターが貼ってあったけど、そのポスターの作品名は覚えていない。
一面に雲が浮かんだ、空の絵だった。
私にとってマグリットといえば、空。空と雲。
あの雲は、写実的なように見えて、実は嘘っぱちだ。
あんな「いかにも雲」な雲、実際に見たことなんてない。
幼稚園児が描く雲みたいな形で、「わたあめみたいな」という陳腐な台詞が良く似合う雲。
透き通った美しい空、のはずなのに、何故か不安にさせる。
現実だと思い込まされているこの世界が、実は虚構に満ちているという。
これがシュルレアリスムってものなの?
芸術はよく分からないけど、彼の作品から受けた不安を今になって思い返すと、なんだかそんな気がしてくる。
その中でも特に心臓に悪かったのが、「光の帝国」。
光が明るければ明るいほど、闇は濃さを増す。
希望が強ければ強いほど、絶望も深い。
だけどその漆黒の中にこそ、本当の光明はある。
私たちが生きているこの世界は、本来は修羅の世界であるはず。
でも、あるがままの世界を直視していたらとても身が持たない。
だからみんな、「現実」という名のフレームを通して世界を見ている。
都合の悪いことは、ぼかし、フレームの外に追いやり、自分にとっての「今ここにある世界」を創り上げている。
「光の帝国」は、普段は意識の外に追いやっているフレームの存在を思い出させる。
あぁ、まずいことを思い出しちまった。
早く目を逸らさなければと思うのに、立ち去りかけては戻ってしまう。
闇は恐ろしいけれど、そこに真の光があるのなら、危険を冒してでも見てみたい・・・
フレームのコチラ側に帰ってくるか、アチラ側に踏み込んでしまうか。
それは見る人しだい。


